グローバル化に伴い輸出入に関する様々な規格(環境対策や安全対策等)をクリア するため、製造物の安全規格や安全管理について概説する。
■国際安全規格(ISO/IEC)ガイド 51
このように国際安全規格の頂点に位置する A 規格には、現在のところ ISO12100 と ISO14121(機械類の安全性-リスクアセスメントの原則)の 2 つ の規格があり、 機械の安全を構築するうえで機械が持つ危険源を見つけ、評価するリスクアセスメ ントが重要視されています。
今後、全世界向けの機械の設計・製造には、国際安全規格 ISO12100 とその関連知識 が必要となります。
将来、安心で安全な社会を構築し、健全な産業の発展を育成する上からも、わが国は 機械な対応を迫られています。
全ての規格類で共通に適用できる基本概念、設計原則を扱う規格。 特徴としては、リスクアセスメントに基づき、
国際標準機構(ISO) | 国際電気標準会議(IEC) |
---|---|
・基本概念、設計のための一般原則(ISO 12100) ・リスクアセスメント規格(ISO 14121) |
安全関連設備で共通に使用されるような要素(例えば、安全に係わる 装置や電気設備、電子機器など)と、安全に係わる物理量(例えば、温 度や安全距離など)に関する規格です。
国際標準機構(ISO) | 国際電気標準会議(IEC) |
---|---|
・インターロック規格(ISO 14119) ・ガードシステム規格(ISO 14120) ・システム安全関連部(ISO 13849-1) ・及び安全関連部品規格(ISO 13849-2) ・安全距離規格(ISO 13852) ・突然の起動防止規格(ISO 14118) ・両手操作制御装置規格(ISO 13851) ・マットセンサ規格(ISO 13856) ・階段類の規格(ISO 14122) |
・電気設備安全規格(IEC 60204) ・非常停止規格(IEC13850) ・センサ一般安全規格(IEC 61496) ・センサ応用規格(IEC 62046) ・電気的安全規格(IEC 61508) ・スイッチ規格類(IEC 947) ・EMC規格(IEC 61000-4) ・トランス規格(IEC 76) ・防爆安全規格(IEC 79) |
特定の機械に対する詳細な安全要件を規定した、いわゆる製品規格。 製品例:工作機械、産業用ロボット、鍛圧機械、無人搬送車、化学プラ ント、輸送機械など。
国際標準化機構:
工業規格の国際統一と調整を促進することを目的とし、1947 年に設立し
ました。加盟国 85 カ国。
スイスのジュネーブに中央事務局が置かれています。
国際電気標準会議:
電気に関する国際規格の統一と協調を目的とし、1906 年に設立しました。
加盟国 55 カ国。
スイスのジュネーブに中央事務局が置かれています。
リスク= 危険源(ハザード)による被害の大きさ × 危険源(ハザード)による被害の発生確率